更なるスキルアップを目指して、ミックスボイスに挑戦してみませんか。ボイス教授の解説を聞いて、是非、ミックスボイス習得にお役立てください。
「ワシの名前はボイス教授。ボイストレーニング予備校の校長じゃ。
日夜声について悩んでいる人々を救っておる。おっ!今日も迷える子羊がやってきたようじゃな。」
「きょきょ、教授助けてくださいっ!!」
「どうしたんじゃシンジ君そんなに慌てて。」
「じ、実は昨日、前々から気になってた恭子ちゃんとカラオケに行ってきたんですが。。。恭子ちゃんにショックなことを言われてしまって。。。」
「ほう、何と言われたんじゃ?」
「"シンジ君音痴だね"って。どうしたらいいんですか? ボイス教授!このままじゃ僕振られちゃいます。」
「まあまあシンジ君落ち着きたまえ。まだ振られるとは限らんよ。それに音痴といってもいろいろなタイプがあるんじゃ。それによって対処策も違う。まずは自分がどのタイプの音痴かを知ることからじゃな。」
「なるほど! でもボイス教授、音痴って直るんですか?」
「これから詳しく説明するが、音痴というと全く音がわからないというイメージがあるかもしれんが、もしそうだとするとその人は言葉を喋ることも聞くこともできないんじゃ。大部分の人はそうではないじゃろう?まあ大丈夫じゃ。ワシに任せなさい。」 「まずは音痴を大きく三つにわけてみよう。一つ目は音程音痴。二つ目はリズム音痴。三つ目は抑揚音痴じゃ。」
「うーん音程音痴は音程がとれないとして、リズム音痴はリズムがとれないってことか。抑揚音痴というのがよくわからないんですけど教授。」
「ウム、抑揚音痴というのは強弱がつけられなくてずっと強くあるいはずっと弱々しく歌ってしまう状態のことじゃ。ドラえもんに出てくるジャイアンを思い浮かべると良いじゃろう。」
「あーなるほど力任せに叫んでるような歌か。弱々しいのは女性で震えるような声で歌ってしまう人のようなことですか?」
「そう、その通りじゃよ。では一つ一つタイプ別に見ていくとしよう。」
「まずは、音程音痴じゃ。シンジ君音程には自信はあるかな?」
「いえ、全く。正確に音程を歌える気がしないです。」
「実は正確な音程などというものは8割の人が生まれ持ってはいないのだよ。」
「えーそうなんですか?」
「音感という言葉を知っておるじゃろう、絶対音感とかあるが、音感は後天的にも得られるんじゃ。 つまり訓練次第で音感がよくなることは可能なんじゃよ。」
「じゃあ僕も今から頑張れば。。」
「そう大丈夫じゃ。」
「そもそも音感ってなんなんですか?」
「それはある音を聞いてそれがどのくらいの高さの音かがわかる感覚のことじゃ。 そしてある音を聞いて"これはドの音だな"とそこまで正確に聞き分けられる感覚のことを絶対音感というんじゃ。」
「それはスゴイ。。。けど僕はそこまではなれなさそうです。。」
「フム。絶対音感の対で相対音感という感覚もある。これはある二つの音程の間がどれくらい離れているかが分かる感覚のこと じゃ。例えば"ドの音をいきなり歌ってください"と言われると出来ないが、ドの音をピアノで弾いてもらうと歌える感覚じゃな。」
「あ、なるほど音感にもいろいろあるんですね。でもピアノを弾いてもらってもどの音かわからないかもしれません。」
「安心しなさい、いいトレーニングの方法がある。ピアノで適当な音を一音長く伸ばして弾いてみなさい。そのあと自分で声を 出してみて。音程が一致しなかった場合、そのまま声を出し続けながら、上か下にゆっくり音程を移動させみるんじゃ。」
「上か下にゆっくり移動させる?」
「サイレンの真似をするみたいにゆっくり音程を上下させるんじゃ。分かりにくい場合はこのあとの音声講座で確認じゃ。 ともかくある音に対して声を出して合わせる、ということを徹底的にやるんじゃ。」
「なるほどとにかくやってみますね。」
「このトレーニングは音程の調整を鍛えるためのものなんじゃ。ピアノを持っていない場合でもただ単純にゆっくりサイレンのように上下に音程を動かすだけでもいいんじゃよ!」
「よしッ!そうとわかったら早速家に帰って練習だッ!!」
「おっおい...しんじくん。まだ話しは終わっておらん... あ〜。行ってしもうたか。まだまだ話し足りない事はあったんじゃがの。」