更なるスキルアップを目指して、ビブラートに挑戦してみませんか。ボイス教授の解説を聞いて、是非、ビブラート習得にお役立てください。
「さてさて、前回はビブラート・揺れの種類と音程のビブラートについて説明したが、今回はもう1つのビブラート・揺れについてみていくとしようかのう。」
「もう一つは音量を大きくしたり小さくしたりする方法じゃ。」
「アァアァアァー。なかなか難しいですね。いい練習方法はないですか?」
「シンジ君。音量は呼吸でコントロールするのが一番なんじゃよ。」
「呼吸ですか!? 音量と呼吸って関係あるんですか? それにもしあったとしても複雑そうだし難しそうだなぁ。。。」
「よしシンジ君ちょっとここで実験をしてみようか?」
「ハイ!! どんな実験ですか!?」
「みぞおちに指を当てて、"アー"と声を出しながら指でみぞおちをリズミカルに押してみなさい。結構強めに押すと上手くいくぞ!」
「アアアアアアアー。 本当だ! スゴい!! 出来ました!」
「そう、実はビブラートのコントロールの決め手は呼吸筋、つまりは横隔膜が重要なんじゃ! 呼吸の話はまた詳しく話すとして、今はみぞおちを中心とした呼吸筋を鍛えることに力を注いでみなさい。」
「みぞおちに横隔膜があるってことですか?」
「正確には助骨の下全体にある膜なんじゃがその理解でよいじゃろう。」
「でも今は指で無理やり押したからビブラート出来ましたけど。。。これを自力でやるってことですよね? 全く出来る自信がありません。。。」
「それを鍛えるにはいいトレーニングがある。ドッグブレスというんじゃ!」
「ドッグブレス?」
「そう犬の呼吸じゃ。シンジ君は犬を飼っているかね?」
「ラッキーのことですか、ゴールデンレトリバーで可愛いんですよー!」
「フム、犬種のコトはさておき、犬が暑い時に"ハアハア"と舌を出して呼吸するじゃろう?あれをドッグブレスという。早速やってみよう!まずは"ハッ"と強く短く息を吐いてみよう!」
「ハッ!、ハッ!、ハッ! こんな感じですか?」
「そうじゃ、慣れてきたら連続して歯切れ良くハッハッハッと息を吐いてみよう。」
「ハッハッハッ。」
「そう段々早くしていって、スピードが付いてきたらみぞおちを触ってみよう!!」
「ハッハッハッ。あっみぞおちがさっき指で押した時みたいに動いてます!!」
「これがビブラートのための呼吸の訓練じゃ。音量を呼吸筋でコントロールする下地作りにもなるから有能なトレーニングじゃぞ!」
「うおぉー! ボイス教授!! コレで浩二にも負けないビブラートを習得するぞ! さぁうちに帰って早速練習だ!」
「おいシンジ君、まだ話は終わっておらんぞ。。。また行ってしまったか。。 その先の話はまた別の機会にするとしよう。」