ミックスボイスで使う声帯の役目

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第二回 「ミックスボイスって何だろう?」

    ボイス教授がわかりやすく、ミックスボイスについて解説しています。更なるスキルアップを目指して、ミックスボイスに挑戦してみませんか。ボイス教授の解説を聞いて、是非、ミックスボイス習得にお役立てください。

  • 第1章 「ミックスボイス基礎編”裏声と地声”」
    ミックスボイスの基礎である、裏声と地声について解説。
  • 第2章 「声帯の2つの役割」
    ミックスボイスに必要な声帯の2つの役割を解説。

ボイストレーニング 歌が上手くなる方法 ミックスボイス

ボイストレーニング 歌が上手くなる方法 ミックスボイス

「ワシの名前はボイス教授。ボイストレーニング予備校の校長じゃ!日々、声や歌について悩んでいる人々を救っておる。前回の高音発声とミックスボイスの関係についての続きを今回は話すとしようかのう。」

「さてさて、前回話したとおり、声は声帯から出ているんじゃ。そして声帯には大きく分けて二つの機能がある。一つは開いたり閉じたり、二つ目は伸びたり縮んだりするんじゃ。」

「開いたり閉じたり、伸びたり縮んだり? 全くイメージがわかないですね。そもそも声帯はどこにあるんですか?」

「フム、シンジ君指でピースサインを作ってごらん。そして指先を喉に垂直に当ててみなさい。」

「なにか首に二本指を突き立てている感じになりました。」

「ちょうど喉仏の中に声帯はあるんじゃ。そのまま人差し指と中指を開けたり閉じたりしてみなさい。」

「こんな風に声帯はが動くってコトですか?」

「そうじゃ。そして声帯はゴムのような柔らかさがあるのでそれ自体が伸び縮みするんじゃよ。」

「なるほど、でもそれと高音発声となんの関係があるんでしょうか?」

「それが大アリなんじゃよ、シンジ君。」

「声帯は気道にあって弁のような役割をしている、まずは開閉の説明じゃが、声帯は息の通り道にあるんじゃ。そこで声帯が開いたり閉じたりするとそこでまずは音が発生する。」

「んー。よく分かりません。」

ボイストレーニング 歌が上手くなる方法 ミックスボイス

「シンジ君も学生時代に教室にいる時に台風がきたコトがあるじゃろう?」

「ハイ」

「その時、誰かが窓をしっかり閉めていなくて風の音がピューと高音で鳴った経験はないかな?」

「アッ!? ありますね。強風の時に遊びで窓を開けると"ボー"っとスゴイ低い音が出たりして。」

「それと全く同じメカニズムじゃ。声帯は開いていると"ボー"っと低めの音が出て、声帯はギリギリまで閉じ気味にしておくと"ピー"っと高い音が出るんじゃ。」

「なるほど! でも声帯を閉じるなんてそんなコトできるんですか?」

「それが先ほど話していた志村けんのような声の出し方じゃよ。正しくは閉鎖音というんじゃ!」

「そうか、じゃあこの奇妙な声が出ていれば自然と声帯を閉じたコトになるんですね。では伸び縮みは声にどういう関係があるんですか?」

「声帯から音が出る仕組みのもう一つのカギは振動じゃ。さっき話したように声帯はゴムのように伸び縮みする。シンジ君子供のころゴムを引っ張って弾いたコトはあるかな?」

「ええ、あります、"ピンッピンッ"って高い音がしますね。」

「そう反対にゴムを緩めて弾くと"ビョンビョン"と低い音がしたじゃろう?」

「あ、本当だ」

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「全く同じ機能を声帯も持つんじゃよ。」

「伸び縮みかぁ。それはどうやって鍛えるんですか?」

「それはシンプルじゃが大切な練習法がある。地声を段々高くしながら、逆に音量は下げていくんじゃ。」

「こんな感じですか?ラララララ。。。 コレは難しい。。。 普段は高い音になればなるほど音量を大きくして歌ってました。」

「そう、その常識を覆すんじゃ。上手く高い音になるに従って地声のまま音量を下げていけたらちょっと喉にストレスを感じるじゃろう?よくわからない場合はトレーニング音声解説を良く聞いて真似するんじゃ。」

「ハイ、今まで感じたコトの無いような。喉の奥が伸ばされているような。」

「そう!それこそが声帯の伸縮のストレッチができている証拠なんじゃ。」

「なるほど裏声と地声をそれぞれを鍛えて、声帯の開閉と伸縮も同時に鍛えるか!早速帰って練習だ!」

「おいシンジ君!まだ話は終わっておらんぞ。。。。また行ってしまったか。。。ミックスボイスの実際の混ぜ方についてはまた別の機会にするとしようか」

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