喉で歌っている場合や高音を無理して地声で歌っていたり声を張り上げて歌っている場合などが上がります。 細かくいうと、声帯がぴったりと密着せずに息漏れを起こしていることが多く考えられます。呼吸する際の声門閉鎖力が弱いと域漏れを起こすことが多いです。また無理に声を出したりすることによって炎症などを起こして密着しない、声帯の高音部が閉鎖する能力の限界を超えていて支えられていないことも原因と考えられます。また、口蓋垂近辺から呼吸が抜けていることが原因のひとつにあげられます。 鏡で口の中を見た際に口蓋垂(ノドチンコ)が下がっているところが開きっぱなしになっていたり、本当は2枚あるはずのヒダが1枚しか見えなかったり。また自分の意志で開閉が出来なかったりという方は息が強く抜けてしまうために声がかすれてしまうのです。声が響くようなトレーニングをすることで、ハスキーな声を手に入れることが出来ます。
喉で歌ってしまっている人は、お腹からしっかりと声が出ていないということなので腹式呼吸や完全呼吸を身につけなければなりません。 高音を無理して歌ってしまっている場合は、地声と裏声を上手に使い、歌い分けをすることで音域の広い歌も上手に歌うことが出来るようにもなります。また声を張り上げて歌ってしまっている方は、声を響かせることを身につけましょう。 また、声帯の筋力アップも声がかすれにくくなるためには大切です。 声帯自体は筋肉ではないのでその周りにある各筋肉を鍛えることで、声がかすれにくくなるだけではなく、声域の拡大や声量の拡大、ピッチ(音程)の安定などにもつながっていきます。 口蓋垂のヒダを鍛えるには鏡の前で「ハッ!ハッ!ハッ!…」と発声します。音が出たと同時に音を止めます。喉を瞬間的に止めるようなイメージで発声していきます。口蓋垂のヒダが縦に伸びて狭くなっていたら正常に動かせています。