ボイス教授が声を出さなくても自宅で気軽にできるトレーニング法を解説。ボイストレーニングの一つである耳や体の柔軟性を鍛えるトレーニング。ボイス教授の解説を聞いて、是非、歌上達にお役立てください。
「ボイス教授! 他に家でも声を出さずにできそうなボイストレーニングって他にありますか?」
「うむ。
家での声を整える一番の方法といえば、、、やはりストレッチじゃのう。」
「あ、、、ボク実は身体硬いんですよねぇ。。」
「段々と年齢を重ねると運動もしなくなってくるしのう。。。
歌を歌うという行為は一面スポーツに近いところがあるんじゃ。
声の出し方自体はわかっていても、体が上手く反応しないと思った通りの声は出ないんじゃ。」
「身体の硬さはさておき、 ストレッチ自体は数も多いので最重要なところを今日は教えよう。
それは、、、肩甲骨じゃ。」
「肩甲骨? ボイス教授!? 肩甲骨って体のどの部分でしたっけ?」
「背中の上部で、ちょうど天使でいうと羽根が生えている付け根の部分の二対の骨じゃ。」
「あ、ありますね。しかしなんでまた肩甲骨なんです???」
「肩甲骨は体の中心で体全体の筋肉とつながっている部分なんじゃ。
肩甲骨の硬さ=コリは首のコリや硬さにも影響するし、肩コリや腰痛にもつながってくる。
それらのコリは声の出方にも大きく影響してくるんじゃ。」
「寒い日に声が出にくかったりするのも同じ原因ですか?」
「それも一因あるじゃろうな。」
「肩甲骨のストレッチじゃが、、、今回教えるのは2種類あるんじゃ!!
まずは1つ目の方法じゃが、、、片方の手を腰に当ててみよう。
手の甲を腰に当てるんじゃ。そしてもう片方の手で肘を持って引っ張るんじゃ。」
「あー、伸びますね気持ちいい!」
「これをもう片方手を入れ替えて行うんじゃ。これは肩甲骨を外側にストレッチする方法なんじゃ。」
もう1つの方法は壁を使う。壁に対して直角に立ってみよう。壁に体の片側がつくように。
そうしたらそのまま壁側の手を壁に着ける。その時手のひらはなるべく腰に近づけよう。そして体を壁に近づけていくんじゃ。
「これもなかなか気持ちいいですね。普段動かさないところが動いている気がします。」
「これは肩甲骨を内側に入れるストレッチなんじゃ。
肩甲骨が緩むことによってカラダ全体の筋肉が緩みやすくなって、呼吸がし易くなったり、また声が出やすくなったりするんじゃ。」
「しかも簡単ですね。コレなら声が出せないところでも出来るかも。」
「そうじゃシンジ君。ただしこれらのボイストレーニングは補助的なものであって声を出すタイプのボイストレーニングも絶対に必要じゃ。
実はワシがいままで紹介してきたボイストレーニングは音量をそれ程必要としておらず、小さな声で出来るもにばかりなんじゃ。
いままでのレッスンを見返してみてそれらを小さな声でやるだけでも効果抜群じゃ。」
「なるほど!そうとわかったら早速練習練習!」
「おいシンジ君!まだ話は終わっておらんぞ。。。また行ってしまったか。。。
まだまだ話したいこともあったんじゃが、それはまた別の機会にするとしようかの!」